欲しい物でも手にした瞬間醒めるってよくある

第17話

泣かない誓いを立てた私は残りの小学校生活も無事終えて、離婚を言い渡され追い出された哀れな中年親父のように家を出た。


元気でねの言葉もないとは、薄情な親め。


田舎への道をガタゴト電車に揺られながら進む。



田んぼとかある。

あ、鹿。



動物園や奈良に行かなくても鹿って見れるんだ…と感心しながらアパートへの行き、そのボロさに再び感心しながら大家さんに挨拶。


幼い…とは言わないが中学生ぐらいの子が来たことに大家さんは少なからず驚きを見せ色々質問してきたが、色々事情がありまして…と何とか誤魔化し部屋へ。



大きな荷物はあらかじめ運んでおいてくれたので後は諸々自分で整理する。


電気用品ははあるからー…小さな収納ボックスと日用用品…あー…今日の夕ご飯私どうするつもりなんだろ…とか考えながら服を部屋についていた小さなタンスにしまっていく。



そんなこんなで私の楽しい楽しい一人暮らしがスタートしたわけである。

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