そんなこんなで私、月詠 全は親の重たすぎる期待いっぱいを背に抱えながら実践を混じえた超能力診断のために、いつの間にか出来ていた2歳年下の弟、雷斗ライトと共に6歳になるまで沢山愛情を注がれ育った。


親にしてみればいち早く娘の能力が知りたい為もっと早くに診断をしてほしかったようだが、いかんせん体を使って調べるのだから3.4歳ではまだ未発達すぎる。

骨格や筋肉が発達していないと危険と医者に言われ、ギリギリ許された6歳で再び診断を受けることになった。



そしていよいよ待ちに待った(私は待ってない)診断の日、せかせかと両親に病院に連れられいそいそと医者に専用の部屋に案内され始まる超能力診断。



さてどんな特別な実践でもするのかと思えばそこまで特別な事をする訳でもなく、さながら某有名漫画の必殺技、カ〇ハメ波のように医者に言われた通りに手をかざしたり振ったりしながら「ハッ!」とか「ヤァッ!」とか言って火や水を出そうとひたすら頑張るだけなのだ。


途中少し馬鹿らしくなったのも致し方ないと思っている。


だがそれで成果が出ればそれでいい。

超能力があって万々歳なのだ。



しかしここで問題が起きた。

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