変化・耐久―叶side―

第87話




「…っ、眩しい。」




照るつける太陽に顔を顰める。





それでも、この場所を動かないのは、君を待っているから。





……早く来い、莉茉。




「……、」




何度となく、腕の時計の針を確認してしまう。




そわそわと落ち着かない。




「ふっ、餓鬼じゃねぇだろ。」




思わず、自嘲の笑みが溢れた。

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