第83話
じっと、莉茉の出て行った玄関のドアを凝視する。
「……、」
そう。
そう言う事なのね、莉茉。
ゆるゆると頬が緩む。
「調べないと、ね?」
携帯を取り出し、私の“お願い”を叶えてくれるお馬鹿さんにメールを送る。
「ふふ。」
直ぐに返ってくる了解との返信に笑い声が溢れ落ちた。
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