第78話
どくどくと心臓が鳴る。
ガクガク震えそうになる足を必死に持ち堪え、玄関のドアを握る手に力を込めた。
「っ、もう行くね!」
茉莉からの視線から背を向け、玄関を押し開ける。
「…行ってきます…。」
「……。」
ーーーパタン。
…………ドアが閉まっても、茉莉からの声は聞こえなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます