変化・茉莉
第70話
「――良し!」
自分自身で最後のチェック。
何て言ったって、天野さんと出掛けるのなら、少しでもましな格好をしなくてはいけない。
……少しでも釣り合えるように…。
「……。」
まじまじと自身の今日の服装を見下ろす。
この狭い部屋に鏡なんて物はなく、本気に寝るだけの広さしかない。
殺風景な程に何も置かれてはいなかった。
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