第67話





絶対に、顔が赤い。




自分でも、熱が頬に集まるのが分かる。




「っ、」




―――恥ずかしすぎるよ。




居た堪れなさに、肩を震わせた。





「…なら、9時にここで待ち合わせな。」





ふわりと私の頭に触れる温かくて、大きな手。





「……。」




恐る恐る顔を上げれば、天野さんが嬉しそうに笑っていた。

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