日常・怪訝―叶side―
第34話
第一印象は、不思議な女。
ナンパ男に連れて行かれそうになっていた時は、あんなに怯えていたのに、
次の日には、昨日と同じ場所に平然と座ってた。
…こいつ、ナンパ待ちか?
ふと、俺の心の中に昨日の女――莉茉に対するそんな疑心が沸き上がる。
「……。」
―――でもちげぇ。
あいつの瞳がそんなんじゃねぇって語ってた。
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