第77話
その後、放心状態の皆を残して谷川さんと二人、その場を逃げ出した
そして谷川さんに連れられ着いた場所は・・・私の家だった
家の中に入ると私の手を引き、迷う事無く私の部屋へ・・・何故?
部屋に入り私をベッドに寝かせる
「えっ?!」
「大丈夫…安心して」
谷川さんは私に布団を掛けて優しく髪を撫で始めた
「あの日、俺と愛結ちゃんが出逢った日もこうして愛結ちゃんの髪を撫でてた。愛結ちゃんは気を失って…俺がこの部屋に運んだ」
「そうだったんですか…」
「暫くそうしてたら愛結ちゃんが一度、目を覚ましたんだ」
覚えてない?そう聞かれて・・・
「夢を…夢を見たんです」
そう・・・目が覚めた時、とても幸せな気持ちだった。その事を伝えると谷川さんは微笑んで・・・
「あの時、愛結ちゃん俺の口元の傷にキスしたんだよ。そして笑いながら『初めてのキス。責任…取ってね』そう言ったんだ」
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