第45話

全てを終えて両親の遺影の前に座り



「今日から川部さんにお世話になる事になったよ。お父さん、お母さん…」



あの日から『パパ』『ママ』と、呼べなくなってしまった



誰も居ない所でも・・・



それに、一度も泣く事が出来なかった



辛くて、苦しくて・・・だけど、泣く事はなかった



只、一度だけ彼に頭を撫でられた時に瞳の奥が熱くなった



だからかもしれない。彼の傍に居たいと思ったのは・・・



両親の前でそんな事を考えていたら、彼が襖の向こうから私を呼んだ



呼ばれて行くと、そこには彼の両親も居た

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