第17話

わたし(遥)と彼(柾斗)は中学の時からの付き合い



告白は柾斗からだった



忘れもしない中三のバレンタイン



昇降口を出ると壁に凭れ掛かって鼻の頭を真っ赤にしてる柾斗が居た



「まさとくん?誰か待ってるの?」彼は小さく深呼吸して



「はるかを待ってた」そう呟いた



そして・・・



小さな箱をわたしの目の前に出して



「ずっと好きだった。俺と付き合って下さい」



そう言って頭を下げた柾斗は少し震えていた



わたしも震えていた。嬉しすぎて・・・



そっと差し出された箱を受け取り



「わたしも好きです。ずっと、ずっと、好きでした」

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