第13話

それから青は「これからは、紫の傍にずっと居る」「お願いします。付き合って下さい」



真っ赤な顔で告白してきた



わたしは片想いをしていたのだと思っていた



でも実際は両想いで苦しむ事などなかった



わたしに勇気があれば違っていたのかもしれない



だからと言って約15年間の想いをなかった事にはしたくない



わたしは青に



「青が他の子に言った好きの数が超えるまで付き合ってあげない」



意地悪を言ったつもりが青は満面の笑みを浮かべて



「だったら今すぐだ」



そう言いながら、わたしを優しく抱きしめた



どうやら誰にも言ってなかったらしい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る