「俺の話し聞くか？」

社長は少し笑いながら俺に問いかけた

「疾風の話し聞いたら、君の悩みなんてすぐに解決出来るよ」

五十嵐さんがカウンターから突っ込んでくる

それから社長の話を聞いた

「…あの時は本気で縋りついた。俺には彼女しかいないって分かってたからな」

「・・・」

「コイツ仲直りした後、どうしたと思う？」

「…？優しくなった…とか？」

「まぁ、それもあるけど…フッ…監禁…したんだよ」

「!!!ハッ？」

「ッチ…監禁じゃねぇ。同棲だ」

「同棲ねぇ？…言葉巧みに連れ込んで…ギャップで落としたんだよな？道で一緒に居た男を新しい彼氏と間違えて、殴りかかりそうになったり…確か瞬くんだっけ？弟だって分かっても『いくら弟でもダメだ』の一点張りで、無理やり引っ越しさせて…人はそういうのを監禁って言うんだよ」

「…ぅるせ」

社長・・・

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