第57話

オギャ・・・



「栞…栞…お疲れさま」



「玲、どっち?男?女?」



「男だ」



「やった!!ねぇカッコいい?」



「フッ…あぁ、カッコいいぞ」



「あっ、彩は?」



「もう産まれたかもな…」



「そっか…あたし、頑張れた?」



「あぁ…栞は俺と、コイツの為に頑張ったよ」



「良かった…凄く痛くて、苦しかったけど何だろう…嬉しさの方が強くて…玲、あたしをお母さんにしてくれてありがとう」



「栞…俺の方こそ…ありがとう。俺を父親にしてくれて…。栞を愛する様にコイツを愛すから…」



「二人でたくさん愛してあげようね」



9月24日



天城家に元気な男の子誕生



物静かな男の子



俺に似て無口そうだ



だが、栞の様に状況を見極めているのかも・・・



俺と栞を親にしてくれたコイツを大切にする



それから、栞・・・



「愛してるよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る