新婚旅行Ⅲ

第10話

一旦、部屋に寄り、支度をする



彩はさっきの事を気にしているのか無口になってる



「どうしたの?お腹、空いてない?」



俺は彩の側に寄り俯く彩に話しかける



「食事・・・行きたくない・・・」



「ぇ?彩、ここのディナー楽しみにしてたでしょ?」



「…でも。…。」



「彩、話して?何がイヤ?」



俯くだけで何も話そうとしない



俺は彩を抱き上げソファーに座った



彩は俺に跨る形になってる



それが恥ずかしいのか膝から下りようとする



俺は彩の腰を片手で抱き、もう片方の手で彩の後ろ髪を少し引く



すると上を向く形になり



「逃げないで。ジッとして」



俺は少し強く言い



「ちゃんと言って?何がイヤ?」



目を見ながら問いかけた



「だって・・・」

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