おまけpart1

先生side

第24話

私≪石川香澄 25歳≫は桐谷 智・木内彩の担任をしてる


この一週間はこの2人に振り回されクタクタ


『キス事件』に『リボン事件』


幼い子供の恋なのかと思っていたら、まるで『本気の恋を育んでる』その真剣さに驚きを隠せなかった。


私自身、恋は少なからず経験してきたけど・・・こんなにも相手を大切にする恋をしただろうか?


恋をして別れが訪れて・・・その繰り返し。


大人になると適度の嘘と駆け引きを覚えて・・・そんな自分を大人の女だと思っていた。


でも、あの2人を見てたら今の自分はただ無駄な時間を過ごしてきただけのつまらない大人に思えた。



~~~~~~~~~~


「・・石川先生!まだ帰られてなかったんですか?」


「あ・・久保先生・・お疲れ様です。」


この人は≪久保駿介 27歳≫


「この所、大変でしたね。」


「えぇ・・」


「僕も子供たちを見ていて気付かされる事がたくさんありますよ・・」


「・・ェッ・・久保先生でもあるんですか?」


「はは・・そりゃあ、ありますよ!相手は純粋さが武器の天使ですから!」


「・・純粋・・そうですね。・・あの子たちには嘘も駆け引きもないですからね・・」


「・・どうしたんですか?石川先生?」


「・・いえ・・少し自己嫌悪に・・」


「あぁ・・・分かります。純真無垢な子供たちに比べて僕たちは純真にも純粋にもかけ離れてしまいましたからね。それが、大人だと信じて。」


「・・でも、それは間違えた考えなんですよね?・・・智くんと彩ちゃんを見て思い出したんです。初めて好きだと伝えた人や初めての恋を・・」


「・・そうですか?・・何だか妬けますね・・」


「・・はぃ?・・」


「・・そろそろ、気付いて下さい。僕の気持ちに!今まで見守ってきたつもりですが・・これからは智くんを見習って石川先生だけのヒーローになります。」


「//久保先生ッ・・」


「これから、容赦なく貴女の心に入り込みます。覚悟して下さい。」


「///・・お手柔らかに・・宜しくお願いします。」



おしまい~

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