前のエピソード――アルファポリスについて

　今回はエブリスタについて、特徴を列挙します。

　エブリスタの特徴は下記の通りです。

・女性ユーザーが圧倒的に多く、恋愛が一番強い（個人的な感覚）。

・PVが確認できる。

・表紙をつけることができる。また、表紙のテンプレートがあるので、殺風景になることがない。

・ランキング計算方法が独特で、自作宣伝も積極的に行ってもよい。

・SFにVRMMOがない→SF好きとして重要

・インセンティブ制度があるが、7月からなので未知数

　まず、前身である「クリエイター」がモバゲー内にできたのが2007年と歴史があり、ガラケー時代の名残りか女性ユーザーが多いです。また、恋愛が圧倒的に強いです。ランキングも恋愛一色です。

　次にPVについて。各作品ごとに今週および累計のPVの確認ができます。また、同じページでその作品の最高順位なども確認できるのはありがたいです。

　次に表紙について。表紙が設定できるのは以前紹介した「アルファポリス」と同じです。ただ、エブリスタには表紙のテンプレートがあるので、殺風景になることはありません。また、カクヨムと同じで一言紹介(キャッチコピー)が可能です。

　最後にランキングの集計方法について。ランキングは2種類あり、「人気ランキング」と「トレンドランキング」です。

　人気ランキングは「読者数を元に集計されたランキング」、「トレンドランキング」は「本棚やスターなど、読者の方の様々な行動を元に集計されたランキング」です。

　「本棚」はカクヨムでいうブックマーク、「スター」はカクヨムでいう星★のようなものです（厳密には違いますが）。「スター」は1作品につき1日1個まで送ることができます。作品数に制限はありません（公式より引用）。ここでカクヨムと異なるのがスターは1作品につき1日1個送ることができることです。つまり、推しの作品には毎日スターをつけて応援が可能なのです。

　また、カクヨムの「自主企画」に似たものとして、「掲示板（トピック）」があります。ここでは「○○な作品を宣伝してください」といった内容が多いです。スターはランキング計算の一要素なので、作家の方は皆さん自作を宣伝します（私もですが）。ただ、「スターもらったらスターをお返しします」などの内容もあります。これについてどう考えるかは読者の皆さんにお任せします。

　最後にインセンティブ（エブリワード）について。いわゆる投げ銭があります。ギフト一個あたり75円程度とのことです（あくまでネット情報です）。これをもらうには作品ごとに受け取り設定が必要です。

　そもそもエブリワードとは？　から振り返ります。エブリスタ運営の規約から抜粋です。

「当社は、スターギフト数、対象クリエイターの作品PV数や更新回数その他当社が定める基準及び本規約に基づいて、毎月、エブリワードを計算のうえ通知します。なお、当社は、エブリワードを計算するにあたって適用する基準を公表する義務を負わないものとします」

　現状、PV数などの状況はエブリワードに反映されていないようです（2024年9月27日時点）。

　エブリワードを換金する際の注意点は下記の通りです。公式サイトより引用しています。

・最低振込金額は331円（331リワード）となります。

・振込毎に振込手数料として220円（税込）を差し引きます。

・銀行口座を新規登録した場合、ご登録済み銀行口座を変更した場合は、銀行口座への最初の振込の際に、口座登録（変更）手数料として、110円（税込）差し引きます。

　ポイントなのは「振込毎に手数料をとります」というところです。これが貯めてから換金すべき理由です。さらに換金するために口座登録をすると、手数料110円がかかります。

　ここまでの情報をまとめると、最初に換金するときは口座登録110円＋振込手数料220円、つまり330円がかかるということです。エブリワードの還元率次第ではカクヨムほどインセンティブを期待できないかもしれません。カクヨムならアマゾンギフト券500円を手数料なしで入手できますから、この違いは大きいです。

5点満点で評価するなら下記の通り

■UI……4点

■交流重要度……5点

■インセンティブの効率……未知数

　ここまで、エブリスタの特徴をまとめてみました。簡単にまとめると、「自作宣伝が苦でないならば、活動拠点として一考の余地あり」です。