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「そぉ…」


俺のボサボサな髪を更にボサボサにする様に、大っきな手でぐわぁ~ってされたけれど、痛くはなかった。

むしろ、なんだか…


あったかかった。


俺の顔を見て、ものすごく笑顔で


「あんた家に来る?」


って言うんだよ。


「要が困って居るではないですか…からかうのも程々になさって下さい」


台所から顔を覗かせた若が一言言ってから、食堂を出ていった。


「あら、からかってなんかいないのに~これだから、椿ちゃんは!」

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