第2話

バイト先である、家の前に着いた。


家と言うより、これは…


今までみた事無い位『デカイ』門構え。


屋敷の周り何キロあるんだろうか…


閑静な住宅街の中に一際目立つ造り。


とはいっても屋敷までは見えないが…


「これ、敷地どんだけあるんだよ!」


俺が今まで見てきた家なんか、小屋にしか思わないだろうな。


「俺、本当にここで住み込むの?」


門の前に来ると勝手に門が開いた。


当たり前の自動!!


お金持ちの屋敷はこれは最低限?!


俺が通りすぎると、勝手に閉まる。


「これくらい、当たり前だよな…」


家だって、自分で鍵を開けて入るなんて、した事無いんだろうな…


溜息にも似た呼吸をしてから、屋敷までの長い道を歩いて行く。

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