第40話

「うーん…あと五分…ねる」


おい!


ここはお前んちか!溜息を吐きそうになって背を向けた。


「いやいや、そろそろ起きてくださいよ、せっかくお休み半日終わっちまうから…」


また溜息を吐いた俺の背中をアイツの手がかすめた。


「ねぇ、起こして…」


何でこうも寝起きが悪いのか…


またしても溜息を吐いた、振り向こうとしたら、後から首に腕を回された。


かと思えば


「起きた。連れてって」


おいおい!俺はお前の親じゃねー!


色気もなにもあったもんじゃない。

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