第92話

アーモンド型の綺麗な瞳があたしを映す。



その瞳に宿るのは、怒りと哀しみ。



あたしは八雲さんと同じ格好をして笑う。



少しでも今、八雲さんが感じてる思いが和らぐことを祈って。




「いつも気にかけてくれて、守ってくれてありがとう!!八雲さん!!」




"大好きです!!"




まだ言えない言葉は心の中で呟く。



いつか自分に自信が持てるようになったら…声を大にして言うんだ。



そんなあたしを見て、目を見開く八雲さんは突然テーブルに突っ伏した。



ゴンっっっ!!!!




「や…八雲さん…!?」




フシューっと八雲さんの額から煙が立つ。



あわわわわ!?



八雲さんに何か起きた!!

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