｢汚い顔近づけんな。いい加減、手を離せ｣

アゴひげと武田○矢風を睨む。

コイツら一体、何しに来たんだろう？

"黒豹"に用事…というより、酷い敵意を感じる。

｢このっ!!調子にのんなよ!?｣

グィィっ!!

｢くぁっっ!!｣

今度は武田○矢風がホイッスルを引っ張り、自分の方へあたしを向かす。

さらにチェーンが首に食い込んだ。

悲鳴を上げたことが悔しくて唇を噛む。

ギリギリと力いっぱい爪を立て引っ掻くが、武田○矢風…いい加減長いので長髪に改名。

長髪はそんなあたしを見て、面白いというふうにニターっと歯を剥き出して笑う。

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