第35話 杜の都ダンジョン
杜の都ダンジョンに着いて受付を済ませるとささっと中に入る俺達。その理由はシャーマが俺にずっとべったりで周りの目線が痛いというのが理由だ。
「ねえ、別にいいじゃない?私がこうしてることで、みんな主のすごさに気づくと思うの。」
「いや、ただ恥ずかしいだけだから……」
俺がそう言っても、シャーマはまったく気にしていない様子で俺の腕にさらに力を込める。彼女の自信たっぷりの笑顔には、何か反論する気も失せてしまう。
「主は他の冒険者なんかとは全然違うのに、なんでそんなに控えめなの?あんな弱そうな奴等に気を使う必要なんてないわ。」
「いや、目立つのは苦手なんだよ……そしてそんな風に周りにケンカ売らないでくれ。」
周囲の視線を感じながら、俺はなんとかシャーマを引き剥がそうと試みたが、結局最後までそのまま受付を済ませることになった。
途中で強そうな冒険者が俺達の所に来ようとするがシャーマが何かしてるのか途中で引き返すのが何度かあった。
「ね?あんな雑魚共なんて関係ないでしょ?」
「頼むから穏便にしててくれ‥‥」
分かったことは屈強な姿をした冒険者よりもシャーマの方が強いということだ。俺には何をしたのかさっぱりだが全員がシャーマを見て怯えて逃げるならそういうことなんだろう。
そして杜の都ダンジョン,,,というかプライベートダンジョンという枠組みのダンジョンでは最初に【迷宮型】【ワンフロア型】【コロシアム型】【冒険型】の4つを選び好きなタイプを選べる。
迷宮型。これは迷路みたいな場所でモンスターの討伐というよりはトラップや謎解きを行うタイプ
ワンフロア型。これは1つの広いフロアにモンスターがいるような場所でモンスターハウスに近い。
コロシアム型。指定されたモンスターが出てきて倒すと次のモンスターが出てくるようなタイプ
冒険型。通常のダンジョン探索のようなタイプ
この4つから選べるダンジョンでこういったダンジョンは県に1つはあるダンジョンだ。
今回はこのタイプの中の【コロシアム型】を選んで探索することにしている。
その理由はこのダンジョンのコアはコロシアム最終に出てくるモンスターに内蔵されてるという情報があり、もしかしたらここのダンジョンも完全攻略できるんじゃないかと思ったんだ。
国が管理しているダンジョンは【完全攻略】はしちゃいけないと法律で定められてるが別に刑罰があるわけじゃない。そうなっても謝れば許してくれるぐらいだろう。
「さあ、どれにする?全て私が主の代わりに燃やしてあげるからね?」
シャーマが楽しげに聞いてくる。
「今回は迷うことないな。目的がはっきりしてるからコロシアム型一択だ。そしてシャーマだけには任せないさ。俺だって戦うよ。」
「これが【恋に堕ちる】ということね。胸がドキドキして張り裂けそう。」
何処にキュンポイントあったんだ?というかシャーマって進化する前からこんな事考えてたのか??
「ほら、シャーマ?ふざけてないでそろそろ手を離して準備してくれよ。」
「心外ね。至って真面目よ。‥でも仕方ないわね。名残り惜しいけど我慢するわ。」
ダンジョンに着いた事で俺の腕はやっと解放された。寂しいような気もしないでもないがここからはは気持ちを切り替えていこう。
「‥テイムしてるモンスターも【1人】とカウントするんだな。どうしようか‥‥」
「本当に【1人】としてカウントしてほしいんだけどね。特に主?貴方に私は1人の異性として見てほしいの。」
「ほらシャーマ?ふざけてないで真面目にやろうな?」
「私は至って真面目よ?」
尚更たちが悪い。そしてまたシャーマが俺の腕に抱きついて来ようとするのを可憐に躱す俺。
「あら?つれないわね?これはどんなプレイ?」
俺も頭を切り替えて今の現状に注視しよう。
‥‥テイムしてるモンスターなら人数制限は無いと思ったがやはり【4名】という枠組みは適用してしまうようだ。
「主?もしかして無視?シカト?でも良いの。【放置プレイ】っていうのを知ってるから。そういうことよね?」
‥‥そうなるならシャーマの他に残り召喚出来るのはカゲツナ、猛麒、フィアのうち2体。戦力的に考えるならカゲツナは必要なんだけど‥
‥うん、よし決めた。
俺はショップからフィアと猛麒を呼び出した。
「今回はお前達に頑張ってもらうよ。カゲツナは本当に困った時に出てきてもらおう。」
「主が全然構ってくれないけど、ぷぷぷ‥アイツ1人でお留守番なんてざまぁね?」
「きゅるぴいい♪」
「ひひん!!」
シャーマの言葉に全員が賛同するように声をだす。お前らもっと仲良くしてくれよ?というかカゲツナはなんでこんな仕打ちされてるんだ?まぁ今考えてもわからないか?
ということで今回のプライベートダンジョン、杜の都ダンジョンはこのメンバーで攻略しよう!
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