第82話

「確かに…強くなった。だが、その甘さは命取りになる」

ロウスは眼鏡を上げた。

踏み出そうとしたアリウスの足に力が入らなかった。


「そういえば…俺の爪には毒が塗ってあったんだが……」

全身が痺れてきて、アリウスは片膝をついた。


…これが兄さんの優しさじゃなきゃ…この解毒は失敗だ……


アリウスは持参している解毒剤の一つをバレないようにかじった。

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