第118話

「ここ、満員になるんでしょうね?」

「なるぜぇ」

「観客は多くなくちゃ、つまらないわ」

サナトレはオリシアの真似をしてにっと笑うと腰に手を当てた。


「やー待て!シャリーには勝てねーって!」

止めに入るスルムを無視して、

「お嬢ちゃん何が得意だい?」

「ナイフ投げよ」

「いい~ねぇ。俺様も得意よぉ。大が付くほど」

二人の間で火花が散った。




斯くして、夜の戸張が降りきる頃、対決が始まろうとしていた。


ルールは簡単。

用意された的にナイフを五本投げ、得点数が高い方が勝者だ。

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