第96話

ほな行こやーなんて、秋が叶斗の首に肩を回してずんずん前に進んでいく





秋も秋なりに叶斗のこと気にしてるんだろーね






2人の後から後ろを付いていきながら、






周りの景色を見ていく






あたしの住んでるとこと違うな〜






なんて、間違え探しみたいな感覚でキョロキョロ見回しながら歩く






どこが…って、






ちがう



あたしが感じとったのは何かを見なかったようにした違和感だ







向こうから歩いてくる通行人が、見てはいけないものを見てしまった…みたいな感じで歩いてくるのを見てわかった






けど、それに気づいてるのはあたしだけみたい






前にいる叶斗たちを見ても、何事もなくそのまま進んでるし、あたし一人だけで探してみるか






…情報も掴めたらラッキーだし






あたしは叶斗たちにバレないように追い越して、走り出す






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