ん？っと祐に顔を向けると

「今日から波流ちゃんには俺たち麒麟と行動してもらうからね」

真剣な顔で見てくる

「今日追いかけてきたのは、羅刹なんだ」

知らないだろうけどって叶斗が困ったように笑った

「あのね、波流…暴走族にも、いい族と悪い族があって、ここ麒麟や、有名な黒狼はいい族なんだよ…

でも…羅刹は悪い族だから危険なんだよ！！！」

1から説明してくれる楓

可愛いなぁーなんて、呑気に考えてるあたし

てか、羅刹って、最近東北を統一したんだっけ？

それだけならいいんだけど、やり方に問題なんだよねー

鉄パイプやら、ナイフやら危ないもの使ってるみたい

「だからっ！」

楓が少し悲しそうに声を張り上げる

「あたしにそばにいろって？？」

話を遮るように言い放つ

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