第32話

アメリカに着いたスイたちは、これから住む家に連れていかれた。


そこは、分譲住宅の内の一軒家だった。


「こ、ここ?」

「ああ」

緊張で上目遣いのライにエイジはあっさり頷いた。

アキはポカンとスイも普段から細めている目を細めて、厭そうなオーラを放っていた。


「意見したいなら、後日自分たちで気に入ったとこ探すこった」

ぷかーと煙草を噴かすと「そうするわ」スイが即答した。


エイジの部屋は車内から見てきた。

「あそこの、端」

着いたところは、ボロアパートだった。

しかも、奥さんもいるという。嫌味で無理矢理転がりこむこともはばかられた。

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