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第88話
宿に戻ると男は居らず、宿は静まり返っていた。
「本業。ですかね?」
カウンター脇の灰皿に吸い殻を捨ててタムタが呟く。
「たぶん」
二階に上がり、「おやすみー」「…ああ」短く挨拶を交わし、それぞれの部屋に入る。
サリッシュはすぐさま壁に張り付いて、耳をつけた。
ちょうどベッドがあるところ。向かいでは、タムタがベッドにダイブして、布団に丸まりそのまま寝息を立て始めた。
相当の疲労が伺えた。
サリッシュはラッキーだと思う。
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