第19話

カサブランカが目を向けてもまだ、膠着状態が続いていた。

「なーにやってんだい!だらしない!」

「あ、あの~……」

タムタはそっと車の影から声を掛ける。

「……。けしかけない方がいいですよ。あいつ物凄い強いんで」

耳を貸さなさそうな態度だったけれど、とりあえず忠告する。あくまでそっと。


カサブランカがはんっと笑った。肩が揺れた。

「多勢に無勢だろうさ」

完全にサリッシュを殺れると思い込んでいた。

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