第80話

「やぁC、仕事は休みなのかい?」

クリーニングを配達途中のユウマに声を掛けられる。

「いや、今レッドの…………」

振り返って、目立つあの赤い髪すらも見えないことに気付く。


サリッシュはユウマに背を向け、来た道をとって返した。

私情を思い切り挟んだ自分の迂濶さを叱責した。

早足で歩きながら、まず頭髪だけを見渡す。

身長179のサリッシュにそれは容易く出来た。

次に追うのは気配。


その次は……、血の匂い。

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