第28話

朝霧が薄く残る早朝、レッドは海に来ていた。

クリーム色のワンピースに黒いカーディガンを羽織って、ポニーテールが微風にさらさら揺れた。

貝殻を拾い耳に当てる。


…こんなこともしたことないのかしら?


レッドを診察した街の医者は、何かのきっかけで少しずつでも思い出す可能性があると言った。

「だから、諦めないようにね」

頷いておいたが、諦めたつもりはなかった。

なので、色々試してみる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る