第20話

サリッシュは目を固く瞑った。

「……めろ…やめろ…やめろ…」

口の中と喉が渇いて、それでも声を絞り出す。


足首を掴まれた。感触で子どもの手だとわかった。

それをきっかけに足から腰へと無数の腕が絡み付いてきた。


ムッと籠った強い血の匂いと腐臭に包まれる。


『忘れないで』


「やめろぉおお!!!」


気が狂う―――――!!!

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