彼等の顔を見ながらそう思った。

「…俺たちは蒼龍（そうりゅう）という族に入っている」

その後に「此処（ここ）は俺たちの溜まり場だ」と付け加えた新藤裕

ピクッ

…蒼龍？

あの…全国NO.1の暴走族――

…――ああ、なるほど

此処は蒼龍の溜まり場

だから、あの不良たちは怯えてたんだ

『だから？』

私にはどうでもいい事だ興味もない

そんな私に彼等は驚いていた

「お、お前…驚かないのか？」

そう言ってきた赤…ではなく、斎藤慧悟

『…驚く必要ある？』

そう言うと、また驚く彼等

大体わかってた

そういうオーラだったしね

でもまさか、全国NO.1の族だとは思っていなかったけど

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