16-9

酒が好きなのか、客はどんどん飲んだ。

私も最初の客に短時間で結構な飲まされ方をしたから、そこそこ酔っている。



そして照明が暗くなった…ダウンタイム。

ついさっき終わったばかりなのに、ラストだからだろう…


私はまた、客の膝にまたがった。



「ねぇ、下も触らしてよ」


『うちのお店、上半身だけみたいなんですよ…』


「え~?友達がこないだ来てついた子は、触らせてくれたって言うとったけど?」



じゃあ最初からその子指名しろよ…

イライラした。



『私今日入店やから、勝手なことしちゃったら怒られます…』


「言わなバレんやん!パンツの上からでいいけん」



そう言うと客は私が返事をする前に私のシャツのすそを捲り上げ、下着の上から私の股間をグリグリと触って来た。

荒くて強くて、ただ痛いだけ。


でもこれ以上拒否したら本気で怒り出しそうだったから、ぐっと堪えた。

ダウンタイム中、ずっとそんな調子。



やっとダウンタイムが終わったと思ったら、片足を掛けて開いた私の足の隙間に手を入れ、会話中もずっと下着の上から私の下半身を触っていた。

初日ラストに40分これは、さすがに少し辛かった。


結局この客は、ドリンクを全く出すことなく帰った。

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