第72話
この先あたしはこの家族とやっていけるのだろうか。
不安だ。
「矢雄斗、黎恩を部屋に案内してやれ。今日は疲れているだろうしな」
組長さんは煙草をプカプカ吸いながら言った。
「あぁ、黎恩こっちだ」
矢雄斗は立ち上がった。
あたしもそれに続いて立ち上がろうとしたら、永遠がしがみついてきた。
「永遠、俺とお話するか」
自分の膝をぽんぽんと叩いて、永遠を呼んだ組長さん。
永遠はあたしを見てきたが、微笑すれば組長さんのところにいった。
あたしの言いたい事が伝わったか。
「行くぞ~」
矢雄斗の声と共に、あたしは立ち上がり歩き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます