第45話

そんな呆れ気味のあたしに矢雄斗は「ごめんな」と誤ってきた。



別にいいんだけど。



そんなこんなで、数分に渡るイチャラブも終わり、組長さんは元いた場所に戻り、真剣な表情になった。



「すまんな、変な所を見せてしまって…。俺は夏咲組10代目組長、夏咲 禅(なつさき ぜん)だ。さっきはいきなり怒鳴って悪かった。」




『いや…別に気にしてないんで』



むしろ嬉しかったし。



「ありがとな」



組長さんは微笑んだ。



イケメンだ…




「次は、雅斗だぞ」



と矢雄斗が言った。



「馬鹿に言われなくとも、順番的に私ですから」



こいつは、毒舌インテリ系か…




見た目は黒ぶちメガネを掛けており、髪も真っ黒でいかにも真面目。



「私は雅斗(まさと)といいます。兄弟の中で一番上で…「おい!俺が一番だろうが!」チッ。私の話を遮るとはいい度胸ですね」



「すっすみません」



何か話がごっちゃでわかんなくなってきた。


結局どっちが上何だよ。

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