第42話

『"村瀬 黎恩"(むらせ りおん)』




あたしは、小さな声で呟いた。



それが聞こえたらしく、女の人は



「素敵なお名前ね!黎恩くんって呼んでいい?」



『はっ…はい』



あまりにも元気な声で言ってきたから驚いた。




あたしの名前を褒めてくれるなんて。



この名前は好きではない。



糞どもが付けた名前なんて…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る