第26話

『お前が此処の住人ってのと幹部クラスなのはわかる』



あたしがそう言うと男は笑った。



「フッ。俺の事知らないなんてな…結構有名なんだけどな」



男の言葉で思った。




こいつ、自意識過剰じゃね?




男は煙草を捨て、踏みつけて火を消した。



「お前の事気に入ったから特別に教えてやるよ」



何こいつ…



「俺の名前は夏咲 矢雄斗(なつさき やおと)」




あたしは聞いた途端、目が見開いた。

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