第3話

あたし的には、

この噂はむしろ好都合。




舞豹に恐れず、喧嘩をしたい奴だけがあたしに近づいて来る。




こんな事願っても無いことだ。





そしてまた、



馬鹿な奴等があたしの前に立ち塞がった。




「おめぇが舞豹か?」




『あぁ…俺が舞豹だ』



俺は男に偽っている。



元から顔が男前だから変装しなくても問題ない。





「こんな奴なら俺等でも勝てるんじゃね?」




「おう!なんか華奢な身体してるしな」




「そんなんでできんのかよ~」




馬鹿な男達はあたしを見てゲラゲラ笑っていた。



後悔するとも知らずに…

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