第16話

その姿はかなりリラックスしているように見えて。



イヴは数時間ぶっ続けで働いきて、堪らなくなって段ボールを乱暴に床に落とした。




「もうやってらんない!バカヤロー」




イヴはズンズンと地面を踏み鳴らし、

くつろいでいるレイリードの真ん前に立った。


レイリードは雑誌から顔を上げて眉ひとつ動かさずにイヴを観ている。



テーブルに置かれたレイリードの紅茶をグイッと飲み干したイヴ。


「ざまーみろ。飲んでやった!」



レイリードにこれ見よがしに露一つ残らないカップの底を見せた。


どや顔をしているイヴに、

レイリードは一言、



「───あっそ」




拍子抜けした。

おかしいな、怒号がとんでくるかと思ったのに…



イヴはしばし放心していた。

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