監獄での出会い

第4話

イヴと監守レイリードとの出会いは



尋問室であった。




「君が

蓮・ルシフェル・イヴァンナだね?」




話し掛けてきたのは、それでも彼の方からだった。

これから始まるイヴの一方通行の思いは、

まだ眠ったまま。





「ええ。わたしが蓮・ルシフェル・イヴァンナ」




その受け答えは

半ば、義務的だった。



監獄に入れられた当初のイヴは、



もう人生なんてどうだっていい



やらなきゃいけないことも

やりたいこともやりきってしまった



わたしの人生、

これでお仕舞いだよ



判決で死刑にならなかったから



今からの人生は




余生だ




そう思っていたのだ。



新たな出会いになんの魅力もなかった。

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