第135話

ナツキは居間に通されるとみるくの隣りに座った。



「ナツキちゃん!」



「みるく!」



二人は再会を喜びきつく抱き合った。

「ごめんねみるく。うちが独りにしちゃったから。」


と、申し訳なさそうな顔をするナツキだったが、その背中に親父がぴったりとくっついて抱擁していた。



「…親父さん?」


親父の目尻が垂れていた。

「ナツキちゃん大きくなったね。」



「エロ親父。離れろ。」

ジローが親父の襟を掴んでナツキから離した。



「あのね、みるく。みるくと昨日選んだ服、昨日みるくに渡せなかったから持って来たんだ。」





「何それ。」



「あのね。昨日ナツキちゃんがみるくのブラジャーとか選んで買ってくれたの。」




「え!?」



「お金は!?」



ナツキは笑顔で、

「タダみたいなもんだから、大丈夫だよ。」



「そんな訳ないじゃない。どうしましょ、お金。」



「いや、ホントにいいんですって。」



昨日カツアゲした金で買ったなんて言えないナツキは、

「あの、ほら、商店街のくじ引きで、商品券が当たったんですよ。それで買ったから。」

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