第6話

「ぅわー!」


女の子の胸が顔にあたる。

ジローの鼻の穴から鼻血が大量噴出した。

ジローは女の子に免疫のない男ゆえ、真っ裸と直接触れ合うなんて相当な衝撃だったのだ。


女の子は鼻血に驚いて飛び退いた。

「大丈夫?ジローくん」



ジローは鼻血を拭った。

「あ、あの…あんた誰っすか?」




しばらく間があり。




「みるくだよ」


女の子はワクワクして言った。



しかし、ジローは何が何だかわからないようで。


「…みるく…さん、ですか。はじめまして。」


ジローは言ってから、ハッとした。


「みるく!?」




そういえば、みるくの姿がない。放牧にも小屋にも見当たらない。

「みるく!どこ行ったんだ」

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