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そう思い、端に転がったままの携帯電話に手を伸ばした。
大丈夫、壊れてはないみたいだ。
そして、カチカチとメールを打つ。
本当は電話の方が楽なんだけど、あれこれ聞かれて勘付かれてはまずい。
そう思って、
『授業中具合が悪くなったからそのまま早退した。今日はそっち行けない。』
と絵文字もない簡素なメールを雅人に送った。
その後すぐに電話がかかってきたけれど、無視した。
それから何回か鳴ったけれど、私が出ないことに諦めたのか、最後にメールが届いた。
私はその通知を確認すると、力なく垂らした手で携帯電話を持ったまま、壁に寄りかかってそっと目を閉じた。
怪我はたぶんそんなに酷くはない。
だけど、まだ立ち上がる元気はない。急ぐ必要もないし、もう少しだけ休んで帰ろう。
その方が、人目につかずに済むしいいだろう。
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