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そうこうしているうちに、溜まり場に着き、車が止まった。



今日は渋ることもなく、総長様に続いてすんなり降りる。


ここで無駄に抵抗しても引きづり降ろされるだけなことは学習済み。何をしても状況は変わらないことも。


無駄な労力は使いたくないから、全部諦めることにした。






「お疲れ様っす」


「こんちわーっす」



一斉に集まる視線。



そのどれもが前を堂々と無言で歩く総長様と、へらへらと笑いながら適当にゆるく返す副総長様に向けられたもの。



けれど、その後ろをちらちらと雅人に確認されながら、無表情でスタスタと歩く私に向けられる視線も、昨日のような嫌なものではなくなっている。



きっと総長様か雅人がなにかしらの説明をしたのだろう。




まぁ、だからといって、どう思っているのか心の中まではわからないけど。

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