P.93

おかげですっかり目は覚めてしまったのだけど、教室内外からの視線を感じて、寝るふりをした。


これ以上何かに巻き込まれたくない。話しかけられたくもない。



昨日危惧した‘いつか’がこんなに早くやってくるとは思わなかった。



『一刻も早く離れて』って、やってあげるからその方法を教えてって感じなんだけど。


どうせならそこまで言っていってくれたらいいのに。




これから面倒くさいことになりそうだ。



考えただけでため息が出る。







そんなことを思っていたら、ポケットがブーブーと震え出した。



その原因だと思われる耀の携帯電話を取り出すと、案の定、ブーブーと震えながらピカピカと小さな光を放っている。




それをしばらくじっと見ていると、震えは収まり、チカチカと小さな光だけが残った。



さっき見た光とは違う色を放つそれを見て、そのまままポケットにしまった。




ブーブー



その後、すぐにまたポケットの中で震え、しばらくすると切れ、それから、また震えては切れるというのを何度か繰り返した。

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