あしながにいさん

第16話

私の学校は中高一貫校のため、高校もエスカレート式だ。

でも、学校を中学校の節目のため、一応進路について聞く今日は保護者面談である。私も特別に同席することになった。

私の場合は自身で進路のことについては決めなきゃいけないため、一緒に面談をする。

マコトさんが教室に入ってきた。

どうも失礼します。保護者の後藤マコトといいますというと。

おおーマコト、久しぶりだなというオサキ先生。

知り合いですかと聞く私に先生は、受け持ったことのある生徒なんだよというと、先生にマコトさんは、ゴリラだ。久しぶりですね。というマコトさん。なんでゴリラ?って思ってるその時だった。

藤崎先生が来た。今回私も同席させてもらうことになったからよろしくね。というと、サオリさん、お久しぶりです。いつも俺にアドバイスをいただいてありがとうございますというマコトさん。するといいのっていいながらオサキ先生を見ると、オサキ先生、うちの主人とマコトさんはバンド仲間なものでしてというと、先生はああー藤崎マサキですよね、そいつを受け持ったことありますよ。当時から正義感は強くて化学が好きでしたからね。だから鑑識はぴったしだったんでしょっというと微笑むオサキ先生。あのマコトさんゴリラってなんですか?というと、俺の付けたあだ名だよ。ゴリラは普段は温厚なんだが、怒るとゴリラって感じだからと和やかな雰囲気で始まる。

後藤は相談員として、こいつを援助してるし立派な奴になったな、高校の時からお前は友達の相談に乗ってたもんな、先生もまさかとびっくりしたよ。という。

マコトさんって先生あしながおじさんみたいですよねというと、英語の授業であしながおじさんの翻訳をしたら、こいつがなんか似てるなと思ったんでな。俺があだ名考えたんだ。マコトはあしなが兄さんだなというとアリサが納得してな。いいですねと言ったんだ。

和やかな雰囲気から始まる面談は、進路のほうアリサはどうしたいと思ってるんだといい、私、高校もここにいますというと、お前遠藤と仲がいいなというと、はい、遠藤さんはマコトさんとお兄さんが知り合いなんです、というと先生は納得したみたいで、アキラかあといい先先生はツボにはまったらしく笑ってる。

あいつも気の毒にな。ツヨシに悪魔の恰好させられてるらしいな

マキはあの子はアキラにそっくりだな。喜ばしたいと思って行動するところがという先生にマコトはゴリラは変わってないな、生徒をよく見てるし生徒のいいところを伸ばすなという。

藤崎先生が私も保健医としてアリサちゃんがこの学校を卒業するまでいるつもりなのでという。

私もよろしくお願いしますというと、俺もこの学校に残って生徒を指導する立場になりそうだがよろしくなというオサキ先生。

じゃあな、マコト、いやあしなが兄さんよ。という先生と別れて私と一緒に車で帰る。

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