バトンは君に託す

第7話

仁と喋っていた部屋から抜け出した薺はとりあえず携帯を取り出した。



メールを読まずに消去しようと全件削除という表示にボタンを押そうとしたのだが、手が止まる。



メールボックスに一つの名前を見つけたから。





名前を見ただけで、うんざりしていたはずの薺の顔からは微笑みが見れらた。



目はいつもより優しく、口端は軽く上がっている。



そう、そのメールの相手とはもちろんの如く………






「ナズニィ!」



ふと、振り向く。



振り返るとそこにいたのは聞いたことのある声だ。



「真琴…。」

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