第86話

部屋の中に真っ先に入った僕は、用意されていたベッドの上にダイブする。



彼女の声が


姿が


手が


あの笑顔が




ワスレラレナイ






僕の心を、染色していく。



最後に、彼女が僕に『またね!』と言ってくれた。




会える、だろうか?



また。





でも、今度会う時は女としてではないのかもしれない。



今度会う時は、僕として会うのかもしれない。



ううん、もしかしたら会えないかもしれない。





会えたら、いい。



ううん、会いたい。



運命が僕と彼女の邪魔をしても、僕は彼女に会いたいのだ。




この口で、あなたに“好きだ”と言えたら、どれだけ楽だろう?

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